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2020年12月の記事一覧

学習公開研究会の報告

 12月18日に行われました本校の公開についてご報告いたします。

 当日は寒い中約170名の先生方にお集まりいただき、本校の研究の内容や児童の様子について参観していただきました。これまでのキャリア教育、そしてそれを土台にした各教科教育について様々な視点からご意見ご指導をいただき、感謝しております。

 その中のいくつかを紹介させていただきます。

○先生方の細やかな見取りによって子どもたちが自信を持って生活している様子が伝わってきました。言葉の掛け方も対円丁寧で、子どもたちが安心して自己表現できていると感じました。同じクラスの仲間同士で、よいところを伝え合う活動はとても良いと思いました。他学年の児童や先生方からのメッセージもよかったです。是非真似してみたいと思いました。一番は学校を挙げて計画的・組織的に取り組んでいることだと思いました。

○とても活気があり学習に意欲的な子どもが多く素敵な学級だなと感じました。学活はさらっと済ませてしまうことも多いのでたくさん参考にしたい点が見つけられよかったです。素敵な授業ありがとうございました。

○授業前から友だちの良さについて書く活動があり、本時につなげているのが良かったし、みんなの前で読み上げられ、とても満足した様子がうかがえました。また、児童を意図的に指名して、自己有用感を高めさせていたことが素晴らしかったです。学校が一丸となって子どもたちを本気で育てたいと考えて取り組んでいる姿が素晴らしく、子どもたちもそれに応えてしっかり育っていると感じました。

 

○授業中「very good」「good job」などのほめる言葉を変えながらほめていたため、児童が楽しい雰囲気で活動できていました。キャリア教育の視点に立って授業や教育活動全体を行っていくことの大切さが分かりました。

 ○「用語全部使ってまとめられたね」など、発表の抵抗が減るような言葉かけがあり終始良い雰囲気でした。明確な解がないところですが、複数の代表値から自分のなりの考えをもつこと、それらを友だちに説明する活動を通してねらいは十二分に達成していたと思います。自分の授業にも取り入れたいことばかりでした。 

○「習った言葉つかってみて。あなたたち言葉使うの上手だから。」という声かけによって、相手に納得させる根拠を明確にするという思いで学習しようとする姿が見られました。授業の最後に、「分析する力は将来どんなことに役立つか」と考えた時、子どもたちからは出ませんでしたが、先生から具体例が2つ挙げられ、「あ、なるほど」というような子どもたちの表情が見られました。子どもたちは「算数は算数」ということがまだ根付いていると思います。それがある意味子どもたちの実態であると思います。自己の学習が将来につながるのだと実感させていくことが重要と思いました。 

○学びが未来の自分につながることを自覚させることで、学習の意義を子どもたちが実感できると思うので、キャリアの視点をもって各教科に取り組むことは本当に大切だと思うし、面白いと思いました。

 ○授業の単元構成の段階から、単元の週末や子どもたちの反応を予想した構成になっており、キャリア教育の考え方実践事項がふんだんにちりばめられていました。特に主体的に関わりやすい課題設定、友だちと関わりをもちやすい課題設定で、子どもたちが実によく考え、深く学んでいたと思います。自然に友だちと会話する内容でもしっかりと自分の考えや根拠を話す姿が見られました。先生の関わりもとても自然で、心地よい授業空間でした。

講演では、筑波大学教授 藤田晃之先生から、新学習指導要領とキャリア教育との関連についてお話をいただきました。

これからの社会で生き抜く子どもたちに、今の学びが将来の自分につながっているのだということをしっかりと意識させていくことの重要性を再確認しました。

 

本校公開にあたり、多くの方のご指導ご助言いただきましたこと、また参観を通してお寄せ下さったご意見やご感想等、すべて私たちの貴重な財産となりました。本当にありがとうございました。

これからも本校のキャリア教育の実践を積み重ね、なりたい自分になるために学び続ける子どもたちを育てていきます。